プロダクトがProduct/Market Fitを達成するために必要な要素のひとつが事業性です。つまり収益面で事業を継続しても問題がないか、です。これは、機能を改善したり顧客ライフサイクルを計測するだけでは分かりません。
プロダクトの事業性は、ユニットエコノミクスという指標で評価します。ユニットエコノミクスは、ユーザひとりあたりの経済性のことで、これはLTVとCACから算出します。
LTVは、ユーザが利用開始してからやめるまでにつくる収益です。CACは、ユーザひとりあたりの獲得コストです。ユニットエコノミクスはLTV/CACで表され、ユーザひとりあたりの収益を意味します。このユニットエコノミクスは、一般的には3より大きければ事業性に問題がないとされています。
ユニットエコノミクスを継続的に評価し、3を超えるようプロダクトの改善に取り組んでいきましょう。
プロダクトのLTVとCACを継続的に計測し、ユニットエコノミクスを算出しましょう。ユニットエコノミクスが3を超えるよう、プロダクトの改善に取り組みましょう。
ユニットエコノミクスについては、次の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
tsukuriの収益は、開発者向けの有料プランです。内容はAPI利用や独自ドメイン設定などの機能開放となっています。ある期間について、LTVは8,000円でした。
また、集客についてはTwitter広告を軸に行ってきました。集客については、広告をはじめる前に顧客ライフサイクルの各数値の改善を行なった上で実施しました。その結果、CACは4,000円でした。
つまり、この期間のユニットエコノミクスは8,000/4,000=2ということになります。
わるくはありませんが、よいとされる目安の3には届きません。改善のための取り組みを行う必要があります。
取り組んだ事例として、LTVを改善するためにカスタマーサポートを中心に顧客体験を向上しました。また、CACを下げるために広告の割合をさげ、Twitterシェアから登録にいたるまでのフローを改善しました。
このような取り組みの結果、ユニットエコノミクスは少しずつ3に近づいていきました。引き続き改善を行なっていきます。
Webエンジニア&プロダクトマネージャ。 プログラミングで『ひとりで働く』を模索中。 三重の山の中で妻とこども、ネコとのんびり暮らしています。
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