プロダクトの成長を定義する『グロースサイクル』のつくりかた

プロダクトをどうつくるか、どう改善するか。これを効果的に行うフレームワークがグロースサイクルです。

グロースサイクルは、プロダクトがどう成長するかを定義した循環モデルです。プロダクトのMVPを構築する前にグロースサイクルをつくることで、MVP構築や実際のプロダクトの改善を効果的に行えるようになります。

この記事では、グロースサイクルとはなにか、必要性やつくりかたについて示します。

グロースサイクルとはなにか

グロースサイクル

グロースサイクルとは、プロダクトのユーザ体験や集客、収益などプロダクト全体の成長を定義した循環モデルのことをいいます。note CXOの深津氏が『noteにおけるコア体験と相互作用メモ』の中で示しました。

上図は当サイトにおけるグロースサイクルの例です。図のように一枚の図で書き、各要素は矢印でつなげます。この矢印自体がプロダクトにとっての重要なKPIになります。

グロースサイクルという名のとおり、要素全体は循環するように定義する必要があります。循環することで、ある要素が改善されるとプロダクト全体にポジティブな影響を与えることになります。

グロースサイクルをつくることで、どんな機能をつくるかという戦略を立てたり、KPIを計測することで改善のための施策に移行することができます。

なぜグロースサイクルが必要か

グロースサイクルは、プロダクト全体を俯瞰し、効果的な機能開発や改善を行うために必要になります。

たとえば機能を開発するとき、一般的にはユーザストーリーマップをつくったりします。あるいは施策を考えるときはKPIを分析したりすると思います。ただ、ユーザストーリーマップやKPIを点としてみても、それら同士がどう影響しあうか、関連性が見えません。

グロースサイクルは、ユーザの体験やKPIをプロダクト全体として俯瞰できます。どの体験やKPIを改善したらどの体験が、どのKPIが改善するのかがひとめでわかります。プロダクトの強いところ、弱いところが可視化され、効果的に機能開発や改善ができるようになります。

これがグロースサイクルをつくる必要性です。

グロースサイクルのつくりかた

グロースサイクルはユーザの体験や、どうユーザが流入するのか、どう売上が立つのかなど、プロダクトに関するあらゆる成長を定義します。これをふまえて、まずはユーザの主要な体験、ユーザの流入経路、収益の流れを洗い出します。

ここで重要なのは、細かいところ、つまりプロダクトの本質でない部分は図にふくめないことです。『この要素がないとプロダクトが成立しない』というくらい重要なもののみ要素としてふくめます。

また、各要素は『◯◯がふえる』のように、プロダクトの成長における効果を書きます。

要素を洗い出したら、それぞれの要素がどう関連するかを図にします。要素間を矢印でつなぎ、全体で循環するようにします。

以上でグロースサイクルが完成します。プロダクトの開発が進むにつれて、必要に応じてグロースサイクル自体も更新していきます。

グロースサイクルはいつつくるか

グロースサイクルは、MVPの構築をはじめる前までにつくります。

グロースサイクルという名のとおり、運用・改善のフェーズまでにつくればいいと思うかもしれません。ただ、グロースサイクルはプロダクト全体を俯瞰できるという特徴があります。つまりMVPになにをふくめるか、なにをふくめないかを定義するのにとても役立ちます

MVPを構築する前にグロースサイクルを定義することで、プロダクトの開発を効果的に行えるようになります。

まとめ

グロースサイクルはプロダクトの成長を定義した循環モデルです。MVP構築前にグロースサイクルをつくることで、プロダクトを効果的に開発・改善できるようになります。

グロースサイクルはユーザの体験や流入経路、収益の流れといった観点から、循環するようにつくります。各矢印=KPIを計測することで、プロダクトを改善するための施策を打つのに役立ちます。

Hiroki Zenigami

Webサービスとアプリづくりが趣味。 ふだんは会社員をしつつ、副業でWebサービスを運営。 プロダクト開発や転職、副業を中心に書きます。

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