私は技術ブログを読むのが好きで、いろんな方の技術ブログを読んでいます。また、これまで開発する上で何度も技術ブログに助けられてきました。
私も今こうして技術ブログを書いているのですが、一番の目的は『誰かの役に立ちたい』という思いです。たまにTwitterなどで感謝のメッセージをもらうと、書いていてよかったな、と心から思えます。
ひとりでも多くの方に技術ブログを始めてもらいたいと思い、今回は私が技術ブログを書いてきた経験をもとに、エンジニアの方が技術ブログを始めるメリットや書き方、あとおすすめのブログサービスについて書いていきます。
この記事でいう技術ブログとは、ソフトウェアなどの開発に携わるエンジニアの方にとっての、技術的なテーマについて書くブログのことをいいます。勉強や仕事などをとおして得たインプットをアウトプットする場所ですね。
開発に携わる方なら、誰しもがなにかしらの技術ブログを見たことがあると思います。技術ブログは、誰かの役に立つという大切な役割があります。
私は技術ブログを書いているということもあり、もちろん技術ブログを始めるべきだと思っています。この理由を整理してみると、次の7つのメリットがあるという答えにたどり着きました。
開発に携わっていると、技術ブログをとおして課題を解決できたことがあると思います。技術ブログを書くと、同じ課題をもつ人の役に立つことができます。私にとっては、これが技術ブログを続ける一番のモチベーションです。
他の誰かの役に立つのはもちろん、自分の役にも立ちます。得た知識を整理して技術ブログにアウトプットしておくと、将来同じ課題でつまずいたときに記事を見れば解決します。
技術ブログを書くということは、テーマについて誰かに説明するように書くということなので、そのテーマについて理解していないと書けません。技術ブログを書くことで、理解しようとするので、知識として定着しやすくなります。
エンジニアにとってはドキュメントの作成やチャットでのコミュニケーションは重要なスキルのひとつですが、技術ブログを書くことでこのスキルを高めることができます。
勉強会で会った相手や転職での面談、入社後の自己紹介などで、技術ブログを伝えることで自分の興味の対象を知ってもらうことができます。内容が評価されれば、転職などで有利になったりします。
セルフブランディングと関連しますが、技術ブログを運営していると仕事の依頼が来ることがあります。私も転職のオファーや講演の依頼をいただくことがあります。
技術ブログは一般的に広告収入は得づらいと言われていますが、技術書を買うくらいの収益は十分めざせます。これについては『技術ブログ収益化入門』で詳しく書いていますので、あわせてご覧くださいね。
それでは、技術ブログは具体的にどう書けばいいのでしょうか。私は書くこと自体が一番大切だと思っているので、書きたいように書けばそれでいいと思っています。ここではより読者に届きやすい書き方について紹介します。
技術ブログの書き方はシンプルで、読者のニーズを決めることだと思っています。読者がどういう情報を求めて、どういうキーワードで検索してくるか。たとえば rails new バージョン指定
というキーワードを想定して、それに対する答えを記事にします。
読者のニーズを決めるときは、キーワードリサーチツールを使うと便利です。たとえばラッコキーワードというツールは、キーワードに関連したキーワードの候補を提示してくれます。
読者のニーズが決まったら、文章を書いていきます。人それぞれ書き方はあると思いますが、私は基本的に次のような4W1Hの構成で技術ブログを書いています。
順番 | 4W1H | 内容 |
---|---|---|
1 | What | この記事はなにか |
2 | Who | 誰のための記事か |
3 | Why | なぜこの記事の内容が必要なのか |
4 | How | 内容 |
5 | When | いつこの記事の内容をやるのか |
6 | - | まとめ |
技術ブログを始めるときは、目的を決めておくことが大切だと思っています。技術ブログを始めても、いつの間にか辞めてしまうケースが多く見られます。すごくもったいないですよね。
たとえば『将来の自分が参考にするため』など、目的を決めておくと継続できるのかな、と思っています。
また、あえて言う必要はないことかもしれませんが、NDAに抵触することなど、書いてはいけないことは書かないようにしましょうね。
技術ブログはいつ始めてもいいと思います。技術ブログは書けば書くほどメリットを得られるので、できるだけはやく始めた方がいいといえます。
技術ブログのレベルが低いかもしれないと思うかもしれませんが、同じところでつまずいている方はたくさんいます。その人のためにも、ぜひ技術ブログを書いてみましょう。
どこで技術ブログを始めるかについてですが、エンジニアだとMarkdownでかけることがポイントだと思います。私ははてなブログをおすすめしています。
ZennやQiitaのようなサービスもありますが、ポエムなど種類によっては書きづらかったり、セルフブランディングにつながりづらいこともあるので、個人的には技術ブログと併用する形で、あくまでメインは技術ブログにした方がいいのかな、と思っています。
エンジニアの方にとって、技術ブログは他の誰かの役にたったり、知識の定着やセルフブランディングなど自分の役にも立ちます。まだ技術ブログをもっていない方が、この記事をとおして技術ブログを始めるきっかけになればうれしいです。
Webエンジニア&プロダクトマネージャ。 プログラミングで『ひとりで働く』を模索中。 三重の山の中で妻とこども、ネコとのんびり暮らしています。
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Follow @zenizh共著で『現場で使えるRuby on Rails 5(マイナビ出版)』を書きました。
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